Life Begins at
ばくばく鳴る心臓と、きらきら混乱した脳みその感覚を覚えてる。 「世界にはこんなにかっこいい音楽が存在するんだ」ってドキドキした。わたし、17歳の秋。
その年の夏、わたしは人生初のRSRに行ってそれはもーーーーー大きな衝撃を受けた。ものすんごく簡単に言ってしまうと、音楽の力とライブの魅力に打ちのめされた。刺激的すぎる空間だった。それ以降わたしは音楽というものに対する興味が強くなってゆき、まずは絶対神・米津玄師(RSRに行ったきっかけも米津玄師が出るからだった)の周辺からということで、サポートメンバーのふたり(Ba.須藤優、Dr.堀正輝)からなるARDBECKを知った。ふたりが出会ったきっかけである80KIDZの名前に辿り着くのにも、そう時間はかからなかった。
そうして冒頭の動画に出会う。再生ボタンを押した瞬間、それまで生きていた小さな小さな世界が嘘だったみたいにわくわくした。歌ないし、だいたい同じフレーズの繰り返しなのにまったく飽きないどころか聞くたびに惹き込まれるのは何故?って不思議だった。親の趣味で物心つく前から幅広いジャンルの音楽は聞かせてもらっていたけど、自らの意思でこういう音楽に出会う日が来るとはまったく想像していなかった。でも出会うならなんでもよかったわけはなくて、80の音楽だからこそあんなにときめけたわけで、別の何かだったら「やっぱりこういうオシャレなのはちょっと難しい…わたしとは縁がないな…」となっていた可能性、あると思うの。しかしどうしてそんなに80が好きなのかと言われるといつもわからないんだけど。とにかくツボ!!いちいちツボ!!!!
あの「これからいろんな音楽聞くぞー!」というタイミングで80に出会えたことは、わたしにとってほんとうに幸運で。80の音楽は全部ブレなくしっかり80なんだけど、楽曲の雰囲気は多岐に渡っていて、そのおかげで様々なジャンルの音楽に対する心理的ハードルが下がったというか。米津玄師だけをスタートラインにしていたらたぶん俗にいうところの邦ロック系とか、JPOPとか、その辺だけで完結していたと思う。あの頃SuchmosとかThe fin.とか聞ける自分でよかったよ。ディッキ族まであと1歩のギリギリを踏み出さなくてマジでよかった。(いまもキッズの人格はわたしの中で生きているけれども)
それと、「大人になることは楽しいことだろう」と思えるようになったのも、確実に80のおかげ。それまでのわたしはピーターパン、絶対に大人になんてなりたくなかった。楽しいことなんて何もないと思っていた。でも、大人になったら、クラブとかそーいうオトナな場所でお酒片手に80の音楽に浸れるんだ、と気づいた瞬間、大人が羨ましいと初めて思った。これはとんでもないこと。未来への希望をくれたのは80。ヤバい
そして、80を好きになって音楽を好きになって、一番思い知ったのは「人生は軽々と自分の想像を超えていく」ということ。今年の10月、DJツアーで札幌に来た80にFM NORTH WAVEでインタビューしたことなんてその最たる例で、こう文字にするとやっぱり全然意味が分からない。でも事実として、公共の電波上に、わたしが80へインタビューしている様子が乗ったわけで。
番組後半では80KIDZのおふたりへのインタビューをお届けします⚡️
— CRJ-SAPPORO (@crj_sapporo) 2018年10月17日
今年デビュー10周年を迎えられたおふたりに、ベストアルバムのお話やこれまでの思い出などなど盛りだくさんでお伺いしました🤝
今週もCRJ-SAPPOROはFM NORTH WAVEで23:00から!最初から最後までお聞き逃しなく🔥#80KIDZ #CRJ札幌 pic.twitter.com/93BhLeU5Yh
いつかの自分は全く想像もしていなかったような出来事が次々連鎖していくようになったのは、去年の4月、PROVOで80を見たあたりから。ここでPROVOの話までし出すと5000字くらいは余裕でいけてしまう気がするのでしないけど、80を好きになって、音楽を好きになって、そこから繋がる出会いに人生を掻き回され続けている。どんどん鮮やかになる景色に目が眩んで涙が出そうになるけれど、愛しくて愛しくてたまらない。
9月、大地震の混乱の中、意地で辿り着いた10th anniversary live、その最後の一曲。《Life Begins at Eighty》のジャケットがバックに映し出された瞬間、胸がいっぱいになった。わたしの真の人生は、80KIDZに出会ったところから始まった。人生の目標はいつだって、80に恥じないカッコいい人間になること。良きファンであり続けること。いつかいち社会人として彼らと関わること。
80が活動した10年間の中で、わたしが知っているのはたった3年だけ。でも、17歳から20歳になるこの3年間を、80ファンとして過ごせて心の底から幸せです。
10周年、本当におめでとうございます。この1年間お疲れ様でした。
これからも、ずっとずっと、よろしくお願いします。
(こっそり追記:ここまで読んでくれたコアな80ファン、もしくはわたしファン(いない)でラジオの音源聞きたいよーて方いたらお申しつけください。どうにかします。どぅうぇる!)